「自作したプロフィールムービーに市販の曲を使いたい。ISUM申請って自分でできるの?」——この記事は、そんな方に向けたISUM申請の実務ガイドです。
最初に最も重要なポイントをお伝えします。ISUM申請は個人では直接できません。申請は、ISUMに登録された式場や映像制作会社が自社で制作するムービーについて行う仕組みになっています。完全に自作したムービーの場合は、著作隣接権(日本レコード協会)と著作権(JASRAC / NexTone)のお手続きをご自身で権利者へ直接行う必要があります。手順・費用を順に見ていきましょう。
※ISUMの制度自体の解説(なぜ申請が必要か)はISUM申請とは?著作権ガイドをご覧ください。この記事は「実際のやり方」に絞って解説します。
ISUM申請の流れ【4ステップ】
ステップ1:使いたい曲がISUMのデータベースにあるか確認
ISUMで申請できるのは、ISUM楽曲データベースに登録されている約3万曲のみです。まずは曲名・アーティスト名で検索してみてください。登録がない曲は「楽曲リクエスト」でISUMに権利確認を依頼できますが、時間がかかるため(数週間〜)、挙式が近い場合は登録済みの曲から選ぶのが現実的です。


ステップ2:ISUM登録事業者に申請を依頼する
伝えるのは「曲名・アーティスト名・挙式日」だけでOKです。依頼先は主に2つあります。
- 制作を依頼した業者——ムービーを制作した登録事業者が、使用楽曲の申請まで対応します。もっとも一般的なルートです。
- 式場——式場がISUM登録事業者で、式場側が制作に関わる映像(撮って出しエンドロール等)の場合は、式場が手続きします。
なお、Lovistaも「正規に音楽利用ができる映像演出・記録撮影の事業者」としてISUMに登録されており、Lovistaで制作するムービーの楽曲は申請までまとめて対応しています。
ステップ3:許諾証明(シール/証明書)を受け取る
申請が完了すると、正規に許諾を得た証明として「正規許諾証明シール」が発行されます。シールは、事業者が制作したムービーを書き込んだ DVD / Blu-ray / USB に貼付された状態で納品されます(映像データをネットで受け取り、シールだけ別に受け取る形は認められていません)。
ステップ4:式場に提出する
シールが貼付されたメディア(DVD / Blu-ray / USB)を式場に提出すれば完了です。式場のムービー提出期限は挙式の1ヶ月〜1週間前と幅があるため、挙式の1ヶ月前を目安に余裕を持って進めましょう。期限が迫っている場合は間に合わない時の解決策も参考にしてください。
費用の目安
ISUM申請の費用は「著作権使用料+著作隣接権使用料+手数料」の合計で、曲や納品形態によって変わりますが、1曲あたり数千円〜1万円程度が目安です。複数曲使う場合は曲数分かかるため、コストを抑えたい場合は曲数を絞る、一部を著作権フリー音源にする、といった工夫が有効です。
Lovistaでは、制作をご依頼いただいたムービーの楽曲について1曲¥4,800〜で申請まで対応しています(ISUM申請代行の詳細)。
よくあるつまずきポイント
- 「iTunesで曲を買ったから大丈夫」は誤解——購入は「聴く権利」で、結婚式での上映・複製には別の許諾が必要です。
- YouTubeの音源をそのまま使う——複製権の侵害にあたる可能性が高く、式場でも断られます。
- 申請を式場に丸投げして期限切れ——式場経由は締切が早めに設定されがち。早めに動きましょう。
よくある質問
Q. 完全に自作したムービーでも代行してもらえますか?
A. 権利者の意向により、制作に関与していない映像の申請代行は認められていません。自作ムービーの場合は、著作隣接権(日本レコード協会)と著作権(JASRAC / NexTone)のお手続きを、ご自身で権利者へ直接行ってください。
Q. 著作権フリーの音源なら申請不要ですか?
A. 不要です。フリー音源サイトの利用規約(商用利用・ウェディング利用の可否)だけ確認してください。
Q. 申請せずに上映したらバレますか?
A. 式場のチェックで発覚するケースが増えています。詳しくは別記事で解説予定ですが、リスクを考えると申請を強くおすすめします。
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